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Ultrasound Scan

超音波断層法(エコー)検査

超音波断層法(経腟エコー)は、子宮内膜や卵胞の状態を観察し、排卵の有無や排卵日を予測する検査です。採卵や胚移植にも用いられ、不妊治療や婦人科疾患の評価に役立ちます。

超音波断層法(経腟エコー)とは

耳では聞こえない高い周波数の音波を用いて、対象物を画像化する検査法です。
主に超音波を発信するプローベを腟内に挿入し、子宮内膜や卵胞(卵子が入っている袋)の発育を観察する経腟超音波断層法を使用します。排卵日を予測したり、排卵しているかどうかを評価したりする際に用います。
また、採卵の際には卵巣を描出しながら卵胞を穿刺し、胚移植の際には子宮内膜を描出することにより、適切な部位に受精卵を戻す手助けをします。

実際の画像

月経中

月経周期3日目の子宮内膜
腺上皮も間質細胞もまだ増殖しておらず薄い。

月経周期3日目の胞状卵胞
卵巣の中に黒く見えるものが胞状卵胞です。生理中の胞状卵胞の数は卵巣予備能を反映します。

排卵直前

排卵直前の子宮内膜
腺上皮も間質細胞も増殖し、腺腔分泌物も増え3層に見えます。

排卵直前の主席卵胞
通常約20mmに卵胞が達した頃に排卵します。

排卵後

排卵後の子宮内膜
間質浮腫が進み白く見えます。

排卵後の黄体
排卵後は上記のように黄体を形成するか、画面上主席卵胞がはっきりしなくなります。

他に、子宮筋腫や卵巣囊腫などの疾患を評価します。必要に応じて、MRIや子宮鏡検査などを提案します。