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Treatment Age 43-44

43〜44歳の不妊治療

すでに自然妊娠率は大きく低下し、卵子の質の低下により治療の難易度も高くなっています。一方で、個人差は大きく、卵巣予備能(卵子の数)が比較的保たれている方もいらっしゃいます。実際に妊娠・出産にたどり着く方もいます。現状をしっかり評価し、パートナーとともに納得のできる最適な治療方針を立てることが不可欠です。まずは早めにご相談ください。

※45歳以上については実際に妊娠に至った方の人数が少ないため、この数値はあくまで参考程度にお考えください。
一般的に年齢が上がるにつれて流産の可能性も高くなる傾向があります。

これから妊活を始める方へ

卵巣予備能を含めた現状の把握が最優先です。

推奨される初期検査

  • 超音波検査:子宮や卵巣の評価
  • 卵巣予備能検査(AMH):卵子の残りの数の目安
  • ホルモン検査(FSH・LH・E2など):排卵のタイミングや卵巣機能を確認
  • 精液検査:妊娠にはパートナーの状態も大切です

すでに妊活をされている方へ

治療開始が43歳以降の場合、体外受精を保険診療で実施することができません。
自費診療で体外受精による治療を行う方や、年齢や回数制限なく保険診療で実施できる人工授精を選択される方もいます。
治療成功率、通院治療にかかる身体的・精神的・経済的負担、お二人の価値観などによって、進めていく治療の内容を検討いたします。

2人目以降の妊娠を希望される方へ

過去に妊娠・出産された方でも、年齢の上昇により卵巣機能や卵子の質が大きく変化しています。

治療のポイント

  • 以前の妊娠経過は参考にしつつも、現在の状態を的確に評価しましょう
  • 過去に採卵した凍結胚が残っていれば、凍結融解胚移植により妊娠成立を目指すことができます
  • 帝王切開の既往がある場合、瘢痕部が妊娠に影響する可能性があるため、超音波検査や子宮鏡検査による評価を行ったうえで治療を開始します