
New Patients初めての方へ
Treatment Age Over 45
45歳以上の不妊治療
45歳以上で妊娠を希望される方にとって、「どのような内容の治療をいつまで行うか」を検討することが非常に重要です。当院では、年齢に関わらず、お二人にとって現実的で納得のいく治療方針を一緒に考えることを大切にしています。まずは早めにご相談ください。


※45歳以上については実際に妊娠に至った方の人数が少ないため、この数値はあくまで参考程度にお考えください。
一般的に年齢が上がるにつれて流産の可能性も高くなる傾向があります。
妊活・治療の現実的な見通し
45歳以降の妊娠率(自己卵)は非常に低く、体外受精においても臨床妊娠に至る確率は数%程度です。
また、妊娠が成立しても胚の染色体異常が多いため流産率も高く、出産にたどり着ける可能性は高くありません。一方で、ご本人の健康状態や卵巣機能により、治療の選択肢は個別に異なります。そのため、最初のステップとして「現状を正確に把握すること」が非常に重要です。
推奨される初期検査
- 超音波検査:子宮や卵巣の評価
- 卵巣予備能検査(AMH):卵子の残りの数の目安
- ホルモン検査(FSH・LH・E2など):排卵のタイミングや卵巣機能を確認
- 精液検査:妊娠にはパートナーの状態も大切です
保険診療の適用について
治療開始が43歳以降の場合、体外受精を保険診療で実施することができません。
自費診療で体外受精による治療を行う方や、年齢や回数制限なく保険診療で実施できる人工授精を選択される方もいます。
可能性を広げる治療法
- 過去に採卵した凍結胚が残っていれば、凍結融解胚移植により妊娠成立を目指すことができます
- 第三者の提供卵子による妊娠(海外の施設にて実施)という選択肢もあります
ご本人とご家族の価値観を大切に
妊娠・出産だけでなく、人生全体の計画をふまえたカウンセリングを行っています。
「どこまで治療を続けるか」
「どんな選択が自分たちらしいか」
といった視点から、一緒に考え、支えることを目指しています。