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Treatment Age Under 34
34歳以下の不妊治療
34歳以下は、妊娠に適した年齢であり、治療の選択肢も多く、成功率も比較的高い時期です。一方で、不妊の原因は年齢にかかわらず存在することもあります。「年齢が若いから大丈夫」と過信せず、妊活スタートと同時に状態を把握することが重要です。ライフプランや希望する子供の人数などに応じて、必要に応じた治療方法をご提案します。


※45歳以上については実際に妊娠に至った方の人数が少ないため、この数値はあくまで参考程度にお考えください。
一般的に年齢が上がるにつれて流産の可能性も高くなる傾向があります。
早めに受診をご検討いただきたい方
以下のいずれかに該当する方は、できるだけ早めの受診をおすすめします。
- 妊活を始めて12ヶ月経っても妊娠しない方
- 月経不順や無月経がある方
- 子宮内膜症や卵巣嚢腫、子宮筋腫など婦人科疾患を指摘されたことがある方
- クラミジア感染症や腹膜炎の既往がある方
- 性交渉がうまくいかない方
- 男性パートナーに精巣疾患歴や成人後のおたふくかぜ感染の既往がある方
これから妊活を始める方へ
若年にもかかわらず妊娠成立しづらい場合には、排卵因子・卵管因子・男性因子など、検査によって不妊原因が明らかとなることがあります。原因を解決することで、タイミング法や人工授精(AIH)での妊娠を目指せることが少なくありません。ただし、ステップアップのタイミングを見極めることも大切です。
まずは問診から
- 妊娠・分娩歴、既往歴、アレルギー、喫煙歴
- 月経周期や痛みの有無
- 婦人科受診歴やワクチン接種歴など
初期検査としておすすめする項目
- 超音波検査:子宮や卵巣の評価
- 卵巣予備能検査(AMH):卵子の残りの数の目安
- ホルモン検査(FSH・LH・E2など):排卵のタイミングや卵巣機能を確認
- 精液検査:妊娠にはパートナーの状態も大切です
- 子宮卵管造影(HSG):卵管の通りや子宮形態をチェック
すでに妊活をされている方へ
34歳以下でも、妊活を続けても妊娠に至らない場合には、検査や治療の見直しが必要です。
治療ステップの目安
- タイミング法で妊娠に至らない場合、人工授精(IUI)や体外受精(IVF)を含む治療へのステップアップを検討しましょう
- 特に、卵管通過障害や精子所見の不良などがある場合には、早期の方針変更が有効です
2人目以降の妊娠を希望される方へ
前回の妊娠がスムーズだったとしても、年齢や身体の状態が変わっている可能性があります。
治療のポイント
- まずは過去の妊娠経過を参考にしながら、必要な検査を実施
- 授乳中や産後の月経再開状況なども考慮し、適切な治療法を選択します
- 過去に採卵した凍結胚が残っていれば、凍結融解胚移植により妊娠成立を目指すことができます
- 帝王切開の既往がある場合、瘢痕部が妊娠に影響する可能性があるため、超音波検査や子宮鏡検査による評価を行ったうえで治療を開始します