培養

2023.07.08

動画で見る顕微授精の流れ②(動画)

今回紹介したい技術は卵子の中に精子を一つ入れる受精を促す顕微授精です。 
顕微授精の一連の流れは以下の通りです。 

  1. 卵子を探して培養液で洗浄 
  2. 卵子の回りを取り囲んでいる卵丘細胞を取り外して成熟判定 
  3. 精子の探索と不動化 
  4. 卵子の紡錘糸観察 
  5. 卵子への精子注入 
  6. 受精確認 

今回は、 

  1. 卵子の回りを取り囲んでいる卵丘細胞を取り外して成熟判定 

の動画を紹介致します。 
前回紹介させて頂いた、 

  1. 卵子を探して培養液で洗浄 

のところで卵子の回りを取り囲んでいる卵丘細胞はある程度取り外されています。 
次に行うのが成熟判定です。 
動画は全部で1分1秒です。全部で5個の卵子の成熟判定を行っています。同じ卵子を二回見ているので、7個の卵子の成熟判定を行っているように見えます。卵子回りの粒々細胞(放射冠と呼ばれています)の様子を顕微鏡で一個ずつ拡大して注意深く観察して、超未熟(Germinal Vesicle)、未熟(Metaphase I)、成熟(Metaphase II)の判定を行います。また成熟(Metaphase II)の中でも未熟寄り、成熟、過熟寄りの3段階に分けて評価を行います。 


動画での判定は一瞬なので写真で簡単に解説致します。 

ここでの成熟判定の正解率は100%ではなく、感覚的に80-90%といったところですが、受精方法の決定をする上でとても大切な指標になっています。 

次回は3 精子の探索と不動化
を動画で紹介致します。 

文責:平岡謙一郎(亀田IVFクリニック幕張 培養管理室長/生殖補助医療管理胚培養士)

お子さんを望んで妊活をされているご夫婦のためのコラムです。妊娠・タイミング法・人工授精・体外受精・顕微授精などに関して、当院の成績と論文を参考に掲載しています。内容が難しい部分もありますが、どうぞご容赦ください。当コラム内のテキスト、画像、グラフなどの無断転載・無断使用はご遠慮ください。

# 顕微授精(ICSI)

亀田IVFクリニック幕張 生殖医療事業管理部 培養管理室長

平岡 謙一郎

亀田IVFクリニック幕張 培養管理室長/生殖補助医療管理胚培養士。広島県立大学大学院修了(博士)。体外受精の中心となる受精・培養・凍結について専門知見に基づき紹介している。

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